斎藤泉展

2021年4月1日(木)-4月10日(土)

11:30~19:00(日曜日、最終日は17:00まで)

会場:8F 枝香庵/WEB

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展示作品

早春1
斎藤泉

30号
¥250,000(税込)

早春3
斎藤泉

¥40,000(税込)

早春2
斎藤泉

¥40,000(税込)

光のカケラ2
斎藤泉

10号
¥45,000(税込)

光のカケラ1
斎藤泉

¥40,000(税込)

残影2
斎藤泉

30号
¥250,000(税込)

光のカケラ4
斎藤泉

F3
¥30,000(税込)

回転する力
斎藤泉

¥40,000(税込)

残影→転写1
斎藤泉

¥40,000(税込)

残影1
斎藤泉

SM
¥20,000(税込)

残影→転写2
斎藤泉

¥40,000(税込)

時計
斎藤泉

¥80,000(税込)

鉄モビール
斎藤泉

¥50,000(税込)

ヤドリギの森
斎藤泉

50号
¥300,000(税込)

光のカケラ3
斎藤泉

SM
¥20,000(税込)

鉄のオブジェ2
斎藤泉

¥40,000(税込)

鉄のオブジェ1
斎藤泉

¥150,000(税込)

Artって 何だ !?

現代美術という言葉を耳にしたのは、予備校で石膏デッサンをしていた17,18才頃だったと思います。
ウォーホルやバスキア、キスリングがニューヨークでどうした、こうしたと美術手帖等で目にしたのが始まりだったのかな・・・

芸大受験に失敗した私は銀座の画廊に勤め出しましたが、やっぱり絵が描きたい!と、神田神保町にある「美学校」の門をたたいたのです。
そこで出会った先生や生徒達に刺激され、それ以来、兎にも角にも側にArtがありました。

その後、鉄の彫刻を造っていた斎藤史門と出会い、子供が生まれ、財布に20円しかなくても笑ったり泣いたり、生きて来れたのはArtが側にあったから。
紙と鉛筆が1本あれば生き延びれると思っていました。
苦しくても人を元気に、絶望から人を立ち上がらせてくれるのがArtだと思います。

5年前史門さんは他界し、奈落の底に突き落とされた私は、気が付けば床一面に和紙を敷きつめ、油絵の具に砂を混ぜ塗りたくっていたのです。
そして主人のアトリエで泣いていた私は、斎藤が制作時に出した鉄の切れ端を拾い集め、小さな溶接機を買いに走り、来る日も来る日も、その鉄のカケラをくっつけて、泣きながらくっつけていました。

「不在の庭、不在の部屋、ソファー」
主人の不在の空間。お日様がつくる美しい影と、不在がもたらす想いを重ね、想いを寄せて・・・

私にとってのArtとは、生きること。行為することです。

その後2年の月日が過ぎ、不在の悲しみは楽しい想い出へと変化して来ました。
今回2回目の枝香庵での個展を迎えられ、荒井よし枝様、浜田浄先生、支えて下さった皆様に感謝いたします。


2021.4 斎藤 泉

斎藤泉