石原七生×村上佳苗 ふたり展

いきかよふ ほとり ほころぶ

2020年3月21日(土)-3月30日(月)

11:30~19:00(日曜日、最終日は17:00まで)

会場:7F 枝香庵Flat/8F 枝香庵

今日は誰かの応援に石原七生2020木製パネル、綿布、アクリルガッシュ、岩絵具、アルミ箔F4

村上佳苗2019キャンバス、油彩S4

誰かの応援できた今日石原七生木製パネル、綿布、アクリルガッシュ、岩絵具、アルミ箔F4

白獅子石原七生木製パネル、綿布、アクリルガッシュ、岩絵具、アルミ箔SSM

お祭り衣装(山かぶり)石原七生木製パネル、綿布、アクリルガッシュ、岩絵具、アルミ箔M4

にゃあとなく石原七生木製パネル、綿布、アクリルガッシュ、岩絵具、アルミ箔

花弁石原七生瓢箪、石膏粘土、珪砂、アクリルガッシュ

石原七生石膏粘土、アクリルガッシュ

仔獅子石原七生木製パネル、綿布、アクリルガッシュ、岩絵具F6

獅子の子石原七生木製パネル、綿布、アクリルガッシュ、岩絵具F6

獅子頭 灰石原七生木製パネル、綿布、アクリルガッシュ、岩絵具S0

獅子頭白石原七生木製パネル、綿布、アクリルガッシュ、岩絵具S0

村上佳苗キャンバス、油彩P6

とりつくしま(あのときの立ち枯れの木)村上佳苗2020キャンバス、油彩Ø50cm

とりつくしま(鯛・20191125)村上佳苗2020キャンバス、油彩P8

島のこと(戸板、流木)村上佳苗千成瓢箪、海砂、流木(全て大三島産)、油彩150x80x80mm

島のこと(御旅所の道)村上佳苗千成瓢箪、海砂、流木(全て大三島産)、油彩125x70x70mm

島のこと(農協の下)村上佳苗2019千成瓢箪、海砂、流木(全て大三島産)、油彩60x100x60mm

島のこと(伯方島、月の出)村上佳苗千成瓢箪、海砂、流木(全て大三島産)、油彩60x110x60mm

島のこと(流れ着いた柑橘)村上佳苗2019千成瓢箪、海砂、流木(全て大三島産)、油彩120x70x70mm

宝石になった日村上佳苗2017キャンバス、油彩S4

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「いきかよふ ほとり ほころぶ」

いきかよふ 行き通う/息通う 行ったり来たりする 呼吸をしている

ほとり そば、かたわら、 縁故ある人 辺境、果て

ほころぶ (縫い目が)ほどける、ほつれる、(つぼみが)ほころぶ、(口元が)ほころぶ


今いる場所を確かめること、そのうえで次の一歩を踏み出す先を決めることを繰り返しながら、私たちは絵を描き続けて足元の道を延ばしてきました。 歩みを進めつつ目的地のわからない道は続き、自分のあずかり知らぬところからやってくる変化や分岐点が幾度もありその度に振り返り立ち止まります。 それでもその先の見えない旅路のような道を行くための拠り所、道しるべ、居場所、在り方はいつも自分の中にありそれを求めることは私達にとって「描くこと、作ること」そのものように思えています。 その旅の途中不意に近づいてお互いの道が交わり変容の要因になり、また次の拍子には別の方向へ進むことを繰り返す。 そのような縁を得た二人の手探りの現在をあらわす言葉を展示の主題としました。

石原は「息通う 辺り 綻ぶ」 この言葉から「身体」をイメージした。 (いま自分は)生きている、呼吸をしている 、最果てを思い、かたわらを感じて、つぼみがほころぶ、笑う… 良いこともなく、かと言って最悪でもない、特別ではない日常を受け入れて、今日を笑ってやりたい、祝ってやりたい。 そういったことを考えた。

村上は「行き通う、行き交う 辺り 綻ぶ」 この言葉から「道」を思った。 (人生的な意味で)誰もが歩いている途中である。 変化する環境、時に誰かのそれと並んだり交わったりする。 環境が変わったことによる自分の世界のほころび、道でないところへ溶け出すもの/こちらへ溶け入るもの… そのようなイメージを持った。

石原七生

村上佳苗