一万年前、縄文の人達がうるしの木から採れる樹液を太陽の光で精製し、うるしの中に赤い顔料を入れて塗った土偶が、現代まで日本人の心のよりどころとして残っています。
古代の人達はうるしの何を伝えたかったのか。
現代の輪島塗の作家 大徹、80歳を祈念して作品を発表します。
輪島塗 大徹漆器工房
万延元年(1860年) 文治郎により創業
二代 四十二郎 三代 文吉 四代 汎親 五代 貴啓にわたり、塗師として現在活躍中です。
昭和五十五年株式会社として設立
屋号大徹は福井県永平寺奥の院吉峰寺 関大徹和尚よりいただいたものです。
従来の輪島塗は加飾中心で販売されていますが、本来は塗りに輪島地の粉を使用するために、他産地のものに比べて丈夫であることが輪島の本当の姿であるわけです。
当工房は塗師として、漆の木の植栽から漆の精製(天日黒目など)まで、その丈夫(堅牢)な塗りを深める事に研究を重ねております。
所在地:石川県輪島市横地町2
漆塗りヴァイオリン「天の川」の演奏会
8月18日(土)要予約
これまでに12本を制作、今年ボストン美術館へ収蔵されることにもなった大徹の漆塗りヴァイオリンを目と耳でお楽しみください。
坂東 真奈実 ヴァイオリン
荒井 真梨子 ピアノ