野中光正展
1月26日(月)~2月2日(月)まで、「野中光正展」です。
青年時代にコンテによる下町風景から始まった野中光正がいわゆる「抽象」へと転じたのは旺盛な知的造形意欲があっての事と忖度する。その矩形や色彩は彼の世界観に明晰な秩序と展望を与えるものでありその単純化は造形への禁欲的な姿勢を窺わせて潔い。これら表現の底流にあるものは桂離宮の障子や桟、格子、敷石の美的秩序へと繋がろうとするものだろう。それは今や失われつつある日本人の美意識、アイデンティティを我々に喚起させてくれる。
野中光正の創作とは美の知的探究であり批評行為である。
御子柴大三
会期:1/26(月)~2/2(月)
11:30~19:00(日曜日、最終日は17:00まで)