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ギャラリー枝香庵
  • ギャラリー枝香庵(えこうあん)
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2014/08/23

タカハシノブオの世界

タカハシノブオの世界

タカハシノブオの世界

タカハシノブオの世界

タカハシノブオの世界

タカハシノブオの世界

タカハシノブオの世界

タカハシノブオの世界

タカハシノブオの世界

8月23日(土)~8月30日(土)まで、「タカハシノブオの世界」です。

神戸に生きた異端の画家「タカハシノブオ」生誕100年記念
神戸わたくし美術館収蔵 三浦徹コレクション

タカハシは「自分の絵の中にしか自分は存在しない」(1974)と云う語録を残している。これこそが絵描きのまことであろう。この「まこと」を追い続けてきた姿勢が、たまらない。作品はモチーフが何であれ、作家の自画像(自我像)である。タカハシとは面識はまったくなかった。そんなことは関係はない。作品を鑑ることにより、作家の生き様は知れる。画家のあり様が描出されていないものは、単なるインテリアにすぎない。作品を鑑た時の印象は「好きか」「そうでないか」であって、あくまでも個人的なものである。だから、私は他人の意見には耳をかさない。たとへば、物故か現像作家であるとかは関係ないし、ましてや高名、高額と云ったこと等は論外である。2004年に作品「雨」に出会った。作品との出会いは偶然であるが必然であると云える。と云うのは、私は描かれた「赤色」が好きであるし、作品からにじみ出ている、作家の内なるものを知るのがたまらないのだ。この絵からは、存命中に評価されていなかったタカハシの「わびしさ」「むなしさ」を強く感じる。すなはち、「むなしさの果になおもまことを求めて(タカハシ語録1975)」いる作家の想いを感じとれたのだ。以後、蒐集をし続けて、現在(いま)では100点余の作品を収蔵した。まさにタカハシノブオ狂と云っても過言ではない。なお、コレクションは所持しているだけでは意味はない。作家の想い、願いを一人でも多くの人達に知ってもらうとともに、作品を伝達していうことこそが大切である。本年はタカハシの生誕100年にあたる。この機に作品の発するエネルギーと、その力によって本業に勤しんでこれたコレクター(私)の作品に対する「愛」を知っていただきたいとの思いで画廊主の協力のもと、本展を開催させていただいた。是非、御高覧下さい。なお本展はこのあと、作品を追加しBBプラザ美術館(神戸)で9月23日(火祝)から11月24日(月祝)まで展覧されることが決定している。本当に私は幸せものである。
三浦徹

ギャラリー枝香庵 | タカハシノブオの世界

会期:8/23(土)~8/30(土)

11:30~19:00(日曜日、最終日は17:00まで)